No.20 ミッドラインドリフトアンカー
ミッドラインドリフトアンカーは木材を長距離移動させるための簡単なシステムです。
木材をウィンチによってまずアンカーまで持ち上げ、アンカーをリリースして次のアンカーまで滑らせます。
それを最後のドロップゾーンまで繰り返していきます。
僕たちは写真中央の小さな木をGポイントまで移動させます。
動かす木はさほど大きくなかったのですが、斜面が急で滑りやすかったため足場の確保に掛ける手間を考えて、このシステムを選びました。
このシステムを使えば、各支障木を動かすのに根本を一回カットするだけで余分にチェーンソーを使わず、また木を引きずらないで動かすことができます。
装 備
ポータブルウィンチ+ヒッチシステム (逆走防止システム)
PCW-3000 ポータブルウィンチ
ポータラップ+スリング
10mm ダブルブレイド クラス2 ロープ
ピントプーリー
カラビナ+10mmプルージックコード
アンカー
インパクトブロックS x 2 +16mm デッドアイ
Xリギングリング+デッドアイ
フリクション
ポータラップ
ナチュラルクロッチ
リダイレクト
スリング
ピントプーリー+スチールオーバルカラビナ
ロープ
12mm ダブルブレイド - ウィンチ用
12mm ダブルブレイド1 - ドリフトアンカー
12mm 16ストランド - コントロールロープ
A ポータブルウィンチ
B ドロップゾーンアンカー
C ドリフトアンカー
D ドリフトアンカーフリクションポイント
E コントロールロープ
F コントロールフリクションポイント
G ドロップゾーン
ドロップゾーンアンカー
ドリフトアンカー
ウィンチラインは左に流れドリフトラインは下のブロックに結ばれている
ドリフトアンカーフリクションポイント
コントロールロープ
コントロールロープ フリクションポイント
ウィンチロープを巻き上げた後、プルージックのみに荷重を掛ける。ウィンチには絶対に荷重を掛けない。
木はCポイントまで巻き上げられる。
この移動の間はEポイントから伸びるコントロールロープで制御する。
Dポイント
木をウィンチで巻き上げC/DポイントからドロップゾーンGに向かって流していく。
木をドロップゾーンに下ろしたらドリフトアンカーを元の位置まで戻して次の支障木の撤去に取り掛かる。